ちまたの霊能者や先祖供養をやっている宗教の中には

「先祖の因縁」があなたを不幸にしているといって

お祓いをしたりや高額な壷などを買わせているところもあるようです。

 

それで、幸福になればいいですが、実際はトラブルの方が

多いように感じます。

 

「因縁」というのは、「因縁果」とも言い、

たとえば、悪い原因をつくったから、悪いことが起きるのであって

その原因から生じる様々な条件(縁)によって結果が表れてくることをいいます。

 

本来、本人が創った悪い原因は、本人が刈り取らなければならない

因果応報の法則があるのです。

だから、先祖が悪いことをした原因は、先祖が「あの世」で

その刈り取りをしなければならないのです。

 

しかし、「先祖の因縁」らしきものが起こるのは、別の意味があります。

 

 

先祖の因縁を単純に「人のせい」にするのは違う

たびたび、不幸が起こる家庭があります。

事故にあったり、病気になったり続けて起こると

何か不吉な感じがして、それで占いや霊能者や宗教に

頼る人は多いのではないでしょうか。

 

そこで、あなたの不幸な原因を見抜いて適切なアドバイスで対処法を

教えてくれるところに当ればいいのですが、

正しいところは、少ないと言われています。

 

その中でも「先祖の因縁」が、原因と言っているところは

怪しいと思っていいです。

因縁を、先祖から引き継いだDNA(遺伝子)のように言うのは

間違っています。

 

不幸の原因を「先祖のせい」「人のせい」にするのは、

非常に簡単で短絡した言い方に過ぎません。

よくわからない痛みの原因を何でもかんでも

「肋間神経痛」という医者と似ているところがあります。

 

特に、「目に見えない世界」においては誰もわからないから、

いい加減なことを言ったり、騙すのは簡単なのです。

 

しかし、物事には筋道や道理というものがあります。

「正しい真理」というのは高級霊の支援なしでは、ありえません。

 

「人のせい」にしたところで、何も解決しない

たとえば、「先祖の因縁」があるというのは、「人のせい」にして

高額な壷を買わせるというのは、今度は「物のせい」にしているわけです。

 

それはただ、原因から逃げているだけで、何も解決していないのです。

本当に、不幸になって悩んで困っているのは、あなた自身なのです。

 

あなた自身に不幸という結果が起きているのだから、

原因は「あなた自身」にもあるのです。

 

それを、高額な壷を買うことで代替えをすることは

悪く言えば、物に先祖やあなた自身の罪を

擦り(なすり)付けている行為でもあります。

 

このような手法を取っている宗教や霊能者は

「真理」というものを理解しているとは思えないのです。

 

たとえば、地獄に行った祖父の話

例えば、

数十年前に、父親の祖父が亡くなった。

父親の祖父はギャンブル好きで、酒癖も悪く、働いた金を

ギャンブルや酒につぎ込んで、家族はろくに食事も

取れず、とうとう祖父を置いて家族は家を出た。

 

その後、借金が返せないところまで膨らんだ。

そこに借金取りが来て、強引な態度で祖父に

脅し文句を言ったので、言い争いになり

つい台所の包丁で借金取りを追い返そうとしたが、

足がつまずき転倒して、祖父自身の胸を一差し。

 

ありきたりな人生パターンではありますが、

この祖父の場合は地獄に行っているのは、

なんとなく想像できると思います。

 

祖父が死を自覚するには時間がかかっている

かもしれませんが、地獄へ行くでしょう。

 

祖父の借金を父が払うことになった

祖父の借金は、父が保証人になっていたために

払わざるを得なかった。

 

このケースは、もろに「先祖の因縁」を背負っていると

言ってもいいかもしれません。

なぜなら、原因は祖父が借金をつくったわけですから。

 

しかし、そのお金で多少は父も生活をしていたし、

保証人になっているので父にも責任はあります。

 

悪しき原因をつくった人が、結果の責任を取るのが常識

因果応報の法則というのは、悪しき原因をつくった人が、

結果の責任をとって償わなければならないということです。

 

先祖が悪しき原因をつくり、子孫が責任を負うというのは

たとえば、借金返済など、この世ではあり得ます。

 

しかし、人間(魂)としては、悪しき原因を生んだ本人が、

因果の法則どおりに結果責任を取らなくてはならないのです。

人のせいにしたり、擦り付けた場合は、もっと罪が重くなるのです。

 

それは「心」にすべてが記憶されているから、誤魔化しは効かないのです。

 

祖父は、因果応報により地獄に居る

祖父は、ギャンブルや酒に溺れ欲に負けて、

家族を路頭に迷わしたはあります。

 

借金をつくったせいで、事故ではあるが、

自分自身を死へ追いやったもあります。

 

借金を息子に返済させたもあります。

 

ギャンブルや酒に溺れる様になった原因や

もっと他にもはたくさんあるはずです。

 

このような罪を祖父自身が、後悔し反省しなければ

地獄から出て天国へ行くことはできないのです。

 

祖父がつくった原因は、祖父自身で償わなければ

なりません。

何十年何百年も地獄にいるかは、本人次第なのです。

 

祖父の死後の行いが「この世」の人を苦しめる

  • 祖父の死後、家に戻った家族に不幸が続くケース1

祖父が成仏していない(迷いの世界)にいて、

家族に障り(さわり)を起こします。

一番「心」の波長と相性の良い身内に取り憑きます。

取り憑かれた人は、病気や事故に巻き込まれることも

あります。そのまま居座って地縛霊になります。

 

  • 祖父の死後、家に戻った家族に不幸が続くケース2

祖父は地獄に居るが、反省までいくことはなく

「この世」にまだ執着があり家族に障りを起こします。

祖父が地獄での反省が進まなければ、何十年何百年も

地獄に居ることになります。

 

  • 祖父の死後、家には縁もゆかりもない別の家族が住む

地縛霊になった祖父が、縁もゆかりもない家族に

障りを起こし、不幸にするケースもあります。

 

以上のように

祖父の死後の行いによって、家族や縁のない家族にまで

悪い影響を及ぼしています。

障りによっては、ギャンブルや酒に溺れて

祖父と全く同じ行動を取る人もいます。

これは、祖父が完全に取り憑いて「この世」で

憂さ晴らしをしているのです。

 

このように、「この世」の人を苦しめて

祖父自身がマスマス罪を重ねているのです。

 

「先祖の因縁」とは、単純には言えないが本当

たとえ話をしましたが、これはとてもシンプルな方です。

本当は、霊的なことは、もっと複雑に絡み合っています。

 

だから、単純に「先祖の因縁」では片付けられないのです。

 

他には、先祖とはまったく関係なく、「心」の悪しき傾向性が

悪霊を呼込んで家庭を不幸にしているケースもあります。

要するに外から家に悪霊を連れて帰っているケースも多いです。

 

不幸の原因は、「この世」的なところから改善する

いろいろな不幸なことが起こった場合は、

「先祖の因縁」と言われたら、疑ってみることをオススメします。

 

それよりも、現在のあなた自身や家庭がどうかです。

霊的な原因よりも日常的に常識的に正しい生活をしているか

の方が重要なのです。

 

家族が明るく、会話があり、笑いがたえない家庭には

不幸は訪れません。

それは「心」にやましいところがなく、家族内で「心」が

通い合っているからです。

 

何か事故、病気など不幸が続いたと思ったら

まずは、「この世」的なところからチェックをして

改善するのが良いでしょう。

 

「この世」に生きている家族の「心」が先祖を改心に導く

そして、「心」がネガティブになっていないかどうかの

チェックは必要です。

「心」の悪しき傾向性が波長の合う悪しき者を呼込んで

人生を不幸にする場合が多いからです。

地獄に行った先祖が悪いのではなく、

「この世」に生きている人の「心」が原因の場合があるのです。

 

「この世」に生きている家族が明るく健康で正しい生活をしていれば

地獄に居る先祖に改心するチャンスを与えることにもなり

それが何よりの「先祖供養」になるのです。

 

できれば、正しい「真理知識」を学んで「心」の改善にも努めましょう。

 

まとめ

「先祖の因縁」というのは、基本的にはありません。

先祖は先祖で「この世」に生きていた時の結果の報いは受けていて、

それを子孫が引き継ぐというのは、責任逃れになってしまうので

因果応報の法則には、かなっていないからです。

 

ただ、迷いの世界や地獄に居る先祖が霊的な障りを起こしている場合が

あります。

 

霊的な障りや不幸が多いからといって、お祓いや高額な壷では

解決はできません。

それよりも、「この世」に生きている人や家族が

正しい生活をしているか、家族に会話がなく、暗くないか

など日常の常識的なところもチェックをして

改善をしましょう。

 

もっとも大事なのは「心」の状態です。

「心」の傾向が良きもの、悪しきものを呼んでくるので

常に間違ったことをしたら反省をする習慣が大事です。

それと何にでも感謝をする気持ちを持ちましょう。

 

そのような「心」掛けが、「先祖の因縁」とは反対に

地獄に居る「先祖供養」にもなり、助けることにも繋がるからです。

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