生きている意味を見いだせなくて苦しんでいる人は多い。
なぜ、生きているのか、何のために生きているのか、わからない。
特に人生において仕事や人間関係の苦しみや困難から、逃避したい思いや挫折や病
気にかかってしまった時に考えてしまうのではないでしょうか。
しかし、この「心」の傾向はけっして悪くありません。
ネガティブに考えないでほしいのです。落ち込まないでほしいのです。
この機会は、人にとって最も大事な転換点でもあるので、「生きている意味がわか
らない」という疑問をもつことは、とても素晴らしいと思うのです。
それは、あなたがあなた自身と向き合う良い機会であり、認識力の向上にも繋がっ
て、将来大きな器をつくるための基盤になるからです。
人は「生きている意味」「生きる意味」というのは親や学校で教わることはありま
せん。まして、「あなた自身の生きる意味はこうですよ」と言ってくれる人もいま
せん。
だから人生の中で、探し続けている人がほとんどで「生きている意味」を見いだし
て自分らしく幸せを掴みたいと思っているのではないでしょうか。
時には他人の意見など外部の知識や経験に頼って生きていると思うのです。
しかし、生きている意味は他人やあなたの外部に求めるのではなく、本当は、あな
た自身の「心」の中に答えがあるのです。
認識力の向上をさせることで「生きている意味」を解決する方法をこの記事ではお
伝えします。
自分自身を理解する材料を求めている
人によって様々ですが、物心ついてから将来何になろうかと自分探しをしている人
もいるのではないでしょうか。自分探しとは自分自身を理解したいという思いでも
あります。
そのために自分に適した材料を求めて生きているとも言えるのです。
人は生まれてから今まで生きて来た知識や経験が「心」や頭脳に詰まっているので
すが、通常、その「心」や頭脳の中にある材料を使って思いや考えを張り巡らせて
判断しようとしています。
それで考えつかない時に、自分より知識や経験をもっている他人を頼りに生きてい
るのではないでしょうか。
若い時は、特にそれほど知識や経験がないので思考に必要な材料として学問や社会
常識的なことをインプットしているのです。
高年齢になれば知識や経験がある程度こなれて智慧に変わってきます。
その智慧の質や量で、生きている意味を見いだせる人もいます。
それは本人の器(キャパシティ)を大きくできたからなのです。
そのような人は、その大きなキャパの中で自分自身の思いや考えを張り巡らせるだ
けの余裕があって、ある程度客観視できて自分自身を理解しているのだと思いま
す。
このような人は「生きている意味」をわざわざ考えることはないかもしれません。
しかし、人生の中で仕事や人間関係などの苦しみや困難があって、逃避したいくら
いの思いや挫折や病気になった時に「生きている意味」がわからなくなるのです。
それは自分自身を見失った時でもあります。
要するに自分自身を理解するための材料を求めて人生を歩んでいたけれども、自分
自身はこういう人間だと思っていたことにギャップがあったのです。
そこに苦しみや困難や挫折を感じて病気を引き起こしたりするのです。
それは自分自身の本質を本当には理解していなかったということになります。
あなたの本質とは何か
自分自身の本質と言われると、短気なところはあるが、何にでも夢中になるとか、
優しいけどその分、優柔不断なところがある。とか、そのように性格的なことを本
質と捉えているかもしれませんが、それは性格的なところでその人の傾向性と言え
ます。
あなたの本質とは、日々どのように思い、考え、行動しているかという、ここでは
「心」の中身の問題を言っています。
しかし、本当の本質はもっと違うものなのです。
自分自身を本当に理解しているか
あなたは、自分自身のことをどれくらい理解しているだろうか?
あなたは、自分自身のことを「私はこういう人間だ」とはっきり自信をもって言え
ますか?
あなたと他人では、どちらがあなた自身を解っていると思いますか?
本当はあなたをよく理解している存在があるのです。
「本当のあなた自身が解っているかどうか」で生きている意味の理解に違いがでる
のです。ということは、今あなた自身の本質をどれくらい認識しているかをまず、
考えてみましょう。
仮に、ある人は自分自身を10%前後しか認識していないとします。
その場合、生きている意味はその10%前後の中に見いだそうとしているのです。
あとの90%前後はわからないまま、人生の中で狭い思いや考えの中で生きている
意味を探そうとしているのです。
また、ある人は自分自身を30%前後の理解は自覚して生きているのですが、その
場合、その認識度の範囲で生きる意味を見いだしています。
この認識度のパーセントは、仮に自分自身の本質を理解している範囲として例えて
みたのですが、人によって違いがあります。
この2人の場合で、最初の人は10%前後と言いましたがこれは「この世」的に染ま
っている生き方の人です。ほとんどの人が10%前後しか自分自身の本質を理解して
いないのです。
「この世」という限定した世界の中で物事を思考して行動しています。
今の世の中の常識がそうなっているのもありますが、たいてい「心」の中の10%前
後で思考して判断をして行動しているのです。
それでも自分で解決できなければ、他人の10%前後の知識や情報の中から何%かを
借りながら判断材料としているのです。
これが現実なのですが、これが悪いというのではなくて、おのおのの人には元々
100%の本質部分があるのですが、このうち10%前後しか使えていないということ
を言っているのです。
10%前後というのは、数字としては明らかではないですがそれくらい僅かばかりし
か自分自身を認識していないという意味です。
生きている意味の答えがでない理由
別の言い方をすれば、「心」の表面意識(顕在意識)で物事を判断して解決しよう
として「心」の奥の潜在意識を使っていないということなのです。
それは「心」の潜在意識というものがあなたの本質の相当をしめているからです。
例えば、コップの中で水に浮いているロックアイスを想像してみてください。
水面から外にでている氷の部分と水面下にある氷ではどちらが大きいでしょうか。
「この世」的な表面意識(顕在意識)というのは水面から出ている氷の一部と同じ
で、潜在意識というのは水面下にドシッと大きく、潜って支えている氷の主な部分
と同じような感じです。
この潜在意識というのは、あなた自身が何度も転生輪廻、生まれ変わりをしてきた
中で得た知識や経験が智慧となって集まっている意識体なのです。
この意識体にあなた独自の思いや考えの元が個性となって納まっているのです。
この意識体は神まで繋がっています。
その大きな意識体のひとつをとりだして守護霊とも言ったりするのです。
この意識体の力を使っていないから、水面上から頭をだした氷の「この世」的な意
識のみを信頼して生きているために、あなた自身が「生きている意味」の答えがで
ないのです。
言い方を変えれば、守護霊との交流、インスピレーションを頂いている生き方を
積極的にしていないということになります。霊的人生観をもっていないのです。
こう考えたら、非常にもったいない生き方をしていると思いませんか?
先ほど、もう一方の人の場合、30%と言いましたが、これは霊的覚醒をした人のこ
とです。
30%と言ったのは、10%前後だった人が霊的覚醒をしたために「心」の窓が開
き、潜在意識との交流(守護霊)がなされていて10%のインスピレーションを受け
て、「この世」的な能力も10%アップしているのです。
いわゆるこの世的な自助努力が20%になり10%のインスピレーションを受けて生
きていることになるのです。
数字だけ観れば30%というのは低いと思いますが、「この世」で発揮できるに
は、「この世」に肉体をもっているから100%霊的になることに限界があるから
で、水面に潜って水面下の氷をすべて知ることは不可能だからです。
しかし悟りの段階によって自己認識度が違うので、悟りの段階が進めば自分自身へ
の認識力の%がアップしていくと考えています。
人は謙虚さが大事
人は謙虚に生きるべきなのです。
「この世」において「自分自身のことはすべて解っている」という思い込みはかな
り危険です。それに唯物論的科学者が考えているように、AI(人工知能)が人間を
超える将来が来ることを信じていたならば、とても恐ろしいことです。
AI(人工知能)を神と崇めるような未来になったら、トンでもないことが起こるか
もしれません。
それは、孫悟空が大空を飛び、やりたい放題していますが、結局はお釈迦様(仏
陀)の手のひらの中で遊ばれていただけという話があります。
まさに謙虚さを考えた時はこのとおりの事実があるのです。
ロックアイスの話は、水面上にでている氷の一部で「この世」のみに生きていると
思っている人の意識なのですが、これで自分自身のすべてが解ったと思うのならば
実際、無知だったということになり、死後、反省させられます。
自分を見えない水面下で支えてくれている大きな意識があることに目覚めれば、謙
虚になり感謝せざるを得ないということなのです。
ソクラテスの言っていた「無知の知」とはまさにこのことなのです。
認識力の向上を目指すには
認識力の向上を目指すには、世の中まだまだ解らないことだらけと思うことがスタ
ートなのです。
自分は何でも知っていると思ったけど、本当はまだまだ世間知らずで、ちっぽけな
存在だったと自己卑下ではなく、謙虚になることが大事なのです。
そして素直になって自分自身を見つめ直す必要があります。
それには瞑想という素晴らしい方法があります。
静かにリラックスした状態で胸の心臓あたりにある「心」を意識することです。
これまで心の中で、汚れていた器(皿)にいろんな材料や味で創った料理を盛って
しまい、その器の自分自身は何をしたかったのか解らなくなったのです。
器の大きさ(キャパシティ)を広げる努力をして新たにすきまを作り、料理を盛り
直すことができればいいのですが、それができないから何をしたかったのか解らな
くなったのです。
これが自分自身を見失う結果になり「生きている意味」が解らなくなった状態な
のです。
これが「心」の中で起きていたから、苦しみや困難によって、逃避する思いや挫折
や病気になる原因だったのです。
だから「心」の器に盛っていたいろんな材料や味で創った料理を捨ててしまうこと
が大事です。そして、器をきれいに洗って磨くのです。
それから、新たな気持ちで他人や社会に喜んでもらい、おいしいと言ってくださる
料理に創り変えるのです。
心の浄化が潜在意識の窓を磨く
心を浄化するというのは、反省をして今まで溜まっていた悪い思いや考え、過去の
経験を川に流すようにすることです。リセットをして新鮮な気持ちになることを
目指しましょう。
「心」を空っぽにしなければ「新しい何か」が入ってきても認識できないからで
す。
「心」の中がきれいさっぱりして何もない状態になったら、「新しい何か」が入っ
て来たらそれが何なのか意味がわかるからです。
それは、偶然を装って入ってくる時もあります。
実はそれが、守護霊からのインスピレーションだったりするのです。
たぶん、守護霊からのインスピレーションは、今までも変わらずに貰っていたので
すが、器にいろんな材料や味の料理が盛っている上に、インスピレーションとして
別の食材がヒラヒラヒラと上から落ちてくるように与えられても、それが意味する
何かがよく解らなかったのです。
しかし、器をきれいに磨いた時は、インスピレーションとして食材がヒラヒラヒラ
と上から落ちてきた場合、それが何であることが認識できて、それが何のためか、
何の意味があるのかが、よく理解できるようになるのです。
これが認識力を向上させるための方法でもあります。
「心」の中の潜在意識を信じる
そのようにインスピレーションが与えられたことが解るようになれば認識力は向上
したことになりますが、インスピレーションは時として自分の思いや考えなのか、
それとも与えられたものかは解りづらいところがあります。
しかし、「心」の潜在意識に存在する守護霊を信じて感謝して過ごすことで、感度
を上げることができるでしょう。
そうなってくれば、自然と生きている実感があり、「生きている意味」が自分自身
で納得できる時がやってきます。
もっと認識力を向上させるには、正しい真理知識を求めて素直に学び、実践してい
くことをオススメいたします。
まとめ
ここまで読まれた読者様は、すでに認識力は向上していると思います。
まず、知ることが大事なのです。
こういう真理があり、こういう考え方があったんだと思っていただければ幸いで
す。後は、信じて行動できるかです。
筆者のお伝えしている真理は、残念ながら棚からぼた餅式ではありません、自分自
身で日々坦々と惜しみない努力をすることが大事なことで、それがあってこそ他力
(見えない世界からの援助)のご褒美が頂けることを説いています。
しかし大抵の人は、「生きている意味」を他人や社会などの自分以外に求めようと
しているのではないでしょうか。
そして、自分が思っているように他人は解ってくれない、自分を生かしてくれるこ
とに満足できない時や不平不満になった時に他人や社会のせいにして「なぜ自分が
生きているのかわからない」と逃避して自分を守ろうとするのです。
しかし、それは責任を他人に転換しているにすぎないわけで、自分自身を振り返る
重要なことを忘れているのです。
実は、人の「心」はそう簡単に変えることができないのです。
しかし、自分自身の「心」は変えることができます。
自分が変われば他人や社会も変わるというのは本当のことです。
あなた自身が「生きている意味」を知りたいならば、あなたの「心」の奥の
潜在意識に解決するものがあるのです。
それは、あなた自身しか認識できないものです。
あなたは、過去世で何度も生まれ変わり、その知識や経験が智慧になり
あなたらしい個性をもった意識の集合体の代表として今、この地上に生まれて
いるのです。意味なく偶然に生きているのでは決してありません。
潜在意識に存在する意識の集合体の窓口として守護霊からすでに応援を貰って
いるはずです。
それに気がつくこと、認識力を向上させることができれば「生きている意味」
の答えはすぐに解決するのです。
まずは、瞑想で「心」をリセットすることから始めてみてください。