現代社会では、忙しい人達にとって「何もしない静かな時を過ごす」というのは、

たいへん難しい事でもある。

ひとりで何もしていない時にすぐにスマホを手にとる習慣はあっても「まったく

何もしない静かな時を過ごす」ことを習慣にできる人は少ない。

これをやるかやらないかで人生が大きく変わると言うのに。

これは意志さえあれば、無一文でできることなのにあまり重要視されていない。

人間が誰しももっている能力をスマホ以上に引き出すことができ

るというのに、もったいないことだ。

現代社会の便利さにのまれていないか

現代はコンピューター、ITの発展によって情報過多の時代になっていてスマホ

やモバイル端末などを誰もが手にしています。

SNSなど自由に便利にいろいろな人とコミュニケーションをとれる反面、いろ

いろな問題も起きています。

 

電車に乗れば、若い人でスマホをいじっていない人の方が少なく、

家に帰ってもどこでもスマホに自身の大切な時間をとられているように観えます。

特に20世紀末に生まれたミレニアル世代は、スマホをもつことが当たり前のよう

になっているようです。

 

筆者は還暦なのですが、アナログからデジタル社会に変わった頃がいわゆる現役

まっただ中なので、PCやスマホに精通している人と、まったくしょうに合わない人が

混在している世代でもあります。

筆者の場合は、PCが普及し始めた頃から30年以上この歴史をしっかり追っかけて

きているのでIT社会が発展して来たことには違和感はありません。

マシン的にも一般的なものはほとんどもっていて使いこなしているので、IT社会に

おける長所や短所は理解しているつもりです。

その上で、必要に応じて使用するように心掛けてはいますが、ほぼ毎日10時間

以上、机の前に座ってPCやIPADをいろいろな事で使っています。

 

ただその中で、SNSに関しては積極的には入り込まないようにしています。

自分の時間を取られてしまうのが、あまりにもったいないからです。

要するに、PCやスマホを使うのは便利だけれども、主役はどっちだということを

考えた方がいいのではないかと思うのです。

 

自分は将来どうなりたいのか、どのような人生を送りたいのか、ではそのため

に何が必要なのか。

 

そう考えて、計画的に使うことはいいのですが、

そのように考えることなしに、安易にスマホに手がいってしまうのではないで

しょうか。

スマホは便利で何でも検索すれば解った気になってしまう危ういところもあります。

 

何も考えなしで、スマホを手に取るのを辞めた方が良いと思うのです。

これは筆者も気をつけているところです。スマホではなくスマヒ(素麻痺)に

なってしまうからです。

いつ死ぬかわからない危機感をもつ

今、あなたは交通事故で亡くなったと考えてみてください。

そこから今までの人生を振り返ってみてください。

 

あなたは人生の主役です。

何をして来ましたか?

何を考えて生きてきましたか?

 

と自問自答してみてください。

人生に後悔しないために今何をすれば良いのか。

 

時間を有効に使っているか

誰でも1日の持ち時間は24時間です。

 

あなたが、将来幸福な人生を送れるかどうかは、

本当はこの時間の使い方次第になります。

 

この時間の考え方次第で生き方に大きな差が出て来ます。

 

たとえば、同じ2時間をスマホに費やした時と1冊の良い小説などを読み終わった

時では、どのような違いがあるでしょうか。

もちろん一概には言えませんが、小説などは人生の大事なところが詰まってい

ることもあり学べることが多いと思います。

スマホから学べないと言っているのではありません。

 

いちばん言いたいのは、読書をする行為とスマホをする行為で大きな違いがある

言うことなのです。

 

読書というのは、内容に深く入っていくのと同時に書いた人の人生観などにも

触れることになります。そのことで「心」の中に入っていく行為でもあるのです。

イメージの世界に入ることができてそこから感動を得ることが出来る訳です。

映画や絵画、音楽なども同じで芸術作品というものは創り手が受け手の「心」に

訴えかけているからです。

 

受け手の方は「感動」を得ることで「心」が豊かになっていくのです。

そこから人生を考えるキッカケになり、自分にとっても課題が出て学べることは

たくさんあるのではないでしょうか。

こうなりたいという夢が生まれたりもします。

 

一方、スマホやPCでのインスタグラム、YouTubeなどSNSでは感動はあったと

しても一時的、一発屋的なサプライズが多すぎて、目立つ事や儲けることに重き

があって、これが流行るのはあまり良い傾向だとは思いません。

「だから、、、、」「それで、、、、」で中身がないのです。

 

それにエスカレートしてモラルやルールを無視してまでやっています。

事故や死者も多くでている現状はかなり異常な感じがしています。

 

深いところまで「心」を動かすものは少ないのではないでしょうか。

それらは反対に時間的に長いものは好まれません。最初のインパクト勝負みたいな

ところが多いのです。

それは雑多な情報を瞬時にたくさん検索ができるインターネットやSNSの特色、

性格だから仕方がないのかもしれません。

もちろん、筆者も自分のブログを読者様に見つけてもらう為に、SEOなどを駆使

してきたから、よく理解できます。

 

読書の習慣をつける

若い方にはもっと芸術に触れるとか読書の習慣を身につけることをおススメします。

この習慣が、自身の「心」と向き合うキッカケになるからです。

 

SNSやインスタ、YouTubeなどは、本に例えるならば、週刊誌や雑誌的な役割の

ものなので短時間の暇つぶし、気分転換や待ち時間に利用したりするのは、いい

のかもしれません。

 

そのように考えた時に、芸術的なもの週刊誌、雑誌的なもので、どちらが

世の中のメインになる方が、将来的に社会や人にとって役に立ち、素晴らしい

世界になっていくでしょうか。

将来の文化が、社会や人々にどのように影響してくるのかということを考えてみる

ことが、とても大事なのです。

それによってどちらを選択すべきかが解るからなのです。

IT社会の発展によって瞬時に、グローバルに人と人が繋がりをもてるということ

は良い反面、社会におけるひとりひとりの責任も大きいということになります。

やはり、ひとりひとりの意識における選択の結果が世の中を創っていることを

自覚するべき時代なのです。

 

ということは、すべての人に光があたるチャンスも増えたことにもなります。

もし脚光を浴びた時に、あなたは社会に対して何ができるのですか?

あなたの「心」には何がつまっているのですか?

 

その「心」を豊かにし、個性を輝かせるためにスマホを置いて、ぜひ読書の習慣

をつけることをオススメしたいのです。

→  →  →  【心の錬金術】AI人工知能時代の6つの恐ろしいこと

何もしない静かな時を過ごす

読書や芸術作品に触れる時間が「心」を豊かにしてくれることはお伝えしました

が、実はそれ以上に「何もしない静かな時を過ごす」ことがとても大事なのです。

 

1日の中で何かをしていなければ、暇だし、反対に落ち着かないとか思っている人

は、多いのではないでしょうか。仕事中はスマホがいじれないので電車や帰って

からが楽しみで寝るまでの間、SNSやゲームで時間を費やしているのではないかと

思います。

 

しかし、ちょっと待ってほしいのです。

今までスマホがなかった時は、どのような時間を過ごしていましたか?

いろいろ忙しかったかもしれませんが、それなのに今何も考えないでスマホに時間

を費やすことができるのはどうしてでしょうか。

そうであれば、別のことに時間を費やすことはできるのではないでしょうか。

 

それは読書の時間と「何もしない静かな時間をもつこと」をオススメしたいのです。

 

何もしないボォーとした時間を20分〜30分とるようにしてみてください。

できればスマホは手の届かないところに置いてください。

この何もしない静かな時間をもつことの習慣をつけることが

あなたの人生において素晴らしい変化を経験することになるでしょう。

 

本来は瞑想をオススメしたいのですが、その前にもっと気軽にリラックスをすること

から始めましょう。

 

「心」を見つめることでわかることがある

この何もしない時間を最低20分から30分習慣化してください。

「何もしない静かな時を過ごす」をもつことは、以外に難しいことが解るかと思い

ます。

そして何も考えない、何も思わないようにすることにも挑戦してみてください。

 

そうはいっても日常の廻りのこと、仕事のことが気になったり、他人や身内のことが

気にかかったり、様々なことが次から次へと湧いてくるような感じがしてくるでしょ

う。

それらは、「心」に溜まっていることでまだ解決していないことばかりなのです。

 

結局、家の掃除はできていても「心」の中の掃除はやっていなかったということ

の証明です。

「心」が整理整頓できていれば物事はスッキリと考えられるのですが、雑多に

んでいると、考えること自体が面倒くさくなってしまうのです。

だから、何もしない静かな時をもつのが怖くなって、自然にそのことから避けてい

たのです。

それに気をまぎらわすためにスマホをいじったり、別のことをやったりするのです。

悪いたとえになって恐縮ですが、心にやましいものをもっている人が口数が多くなる

ような感じです。

いつも忙しくすることで「心」を誤摩化せたらという意識が、瞬時に無意識に働いて

しまうところがあります。

 

1日の中でいろんな悩みや迷いなどがあるのですが、それが日々まりに溜まって

ちょっと考えようにも自分では考えることに集中できなくて、しまいには自分の

「心」に真正面から向き合うことが怖くて、解決策を他にゆだねるために、すぐに目の

前にあるスマホを手に取ってしまうのです。

 

「心」を見つめて整理整頓をする

何もしないでリラックスしていると「心」の中からいろんなことが気になってきま

す。

その解決方法はまず、心に気にかかっていること、引っかかっていることに

優先順位をつけることです。

この優先順位はそんなに苦労しなくてもできることから1番目、2番目としてい

きます。

そして現実的に片付けるイメージをします。

そして、次の日でも早いうちに気にかかっている事を終わらせるようにします。

そのように簡単に片付くところから、終わらせて行くのです。

今までは、後でやろうと思ったことも簡単に片付くならもうやってしまおうと決める

ことです。

 

そのようにして「心」に溜めてあったことを順番に片付けて悩みの重いものが

残るようにするのです。その悩みの重いものは解決するのに結構時間がかかるものが

多いのでじっくり向き合っていこうと決めることです。

ここまでが「心」を見つめて整理整頓する作業になります。

これは1日では終わりませんから、毎日少しずつでも進展させるようにしてくださ

い。

「心」を見つめる習慣をもつ

このように「何もしない静かな時を過ごす」ことが「心」を見つめるに繋がり、

これが習慣化することで、あなた自身はかなりポジティブに変化していきます。

 

「心」というのは不思議なもので、あなた自身が「心」を見つめれば見つめるだけ

何かしらの変化、作用があるのです。

習慣化してくると、スッキリして思いや考えがシンプルになってくるのを感じるかも

しれません。クリアになって判断が早くなるので頭が良くなった感じもするでしょ

う。「心」が整理整頓されているので、余裕が生まれてくるのです。

たとえば仕事のことなどについての良いインスピレーションやヒントが与えられ

るかもしれません。

 

それと前より他人の気持ちが理解しやすくなることです。

それは、「心」は自分や他人を写す鏡の役目をしているので、「心」を見つめて整理

した余裕の分だけ、他人の「心」の中に入ることができるからです。

 

それによって他人との関係もうまくいくようになります。

なぜなら、他人との不仲な人は、自分の「心」を見つめて整理整頓していないから余

裕がないので、他人の「心」を表面的にしか捉えきれず、「心」の奥まで観えていな

いからです。

ようするに誤解が生じているのです。

人のことを悪く思ったり、愚痴がでたりすることが多いのは他人の「心」が観えて

いないからです。

 

他人を変えようとするのではなく、自分の「心」を

まず、変えようとすることです。

 

この言葉の真意は、「心」の性質がそうだからなのです。

そのために「心」を見つめる時間をもつことをオススメしたいのです。

 

不幸な悩みの原因は人間関係が一番多いので、まずは自分の「心」から変えようと

することが大事です。

 

まとめ

「何もしない静かな時をもつ」ことは、「心」を見つめる時間をもつことでも

あります。

普段は何かしら忙しくしていると思いますが、字のごとく「忙しい」は心を亡くす

と書きます。忙しいことに紛れてしまい肝心な「心」を置き去りにしてしまってい

ます。

現代はスマホひとつで何でも便利になってきた分、空き時間などもスマホで埋めてし

まうくせがついているのではないでしょうか。

なおさら、「心」を亡くしているとも言えます。

 

だから、筆者は「何もしない静かな時をもつ」ことを強くオススメしたいのです。

たまには昼の空、夜の空を見上げてみてください。自然に触れてください。

自然を感じて見てください。そこから普遍の法則を学ぼうとすることは、とても

大切です。人間はこの法則の中で生かされているからです。

 

そして「何もしない静かな時をもつ」ことを習慣化することを望んでいます。という

のは習慣化によって良くも悪くも恐ろしい力を発揮するからです。

この習慣化しようとする意志を「心」に向けることで本来人間がもっている力がでて

くるようになってきます。

「心」を整理整頓して掘り下げれば堀り下げるほど、磨けば磨くほどに「心」のもつ

神秘的な力がでてくるようになってきます。

実は「心」は鏡と言いましたが、自分の「心」を掘り下げ磨くほどに他人の「心」の

奥まで観えようになってくるのです。

 

それにこの延長線上で反省的瞑想を深めていけるようになれば「心」は異次元

の世界まで繋がっていることを知るようになるでしょう。

スマホ以上に別次元の交流が始まってくるかもしれません。

→  →  →  【第二の人生】瞑想による奇跡の霊的覚醒

→  →  →  【心の錬金術】幸福な第二の人生へ導く魔法

今回は、「心」のもつ性質の初歩的なところを引き出すための方法をお伝えしました

が、実践した人でないとわからないかもしれません。

ぜひ、実践していただければ嬉しく思います。