死にたいという気持ちはどこからでてくるのか。安易に言っている人があまりにも多い。
なぜ、「死にたい」と思ってしまうのか。
「心」の弱さが原因でもあるが、実はこの世的な社会における「知」の選択の問題で、雑
多な情報が溢れた中において正しい知識を選び取り解決できるかどうかもある。しかし、
もっとも大切なのは、人間としての普遍的、精神的なものを教える哲学、宗教の「知」が
足りないところが大きな原因なのだ。
唯物主義が蔓延している現代では、正しい哲学、宗教を見抜く目も必要だ。
死に急ぐ人達からのメールをよく頂くので、死にたい気持ちに打ち克つ方法を書いてみ
る。
死への願望の種類と乗り切る方法
「死にたい」という思いは、仕事、人間関係や経済的な理由が原因となって起こる場合と
慢性的に「死にたい」と思ったり、とらわれたりしている場合があります。
仕事、人間関係や経済的な理由があるのは、実際に過去を振り返れば失敗や挫折、失望な
どになる原因があるはずで、その後の判断によっては解決つくこともあります。
たとえば、仕事→大失敗→会社に迷惑→責任をとらされる→家庭に不安を与える→解決す
る方法を考える→逃げたい気分→死にたい気持ちのようにいろいろなパターンはあると思
いますが、どちらかというと、単発的な事柄が積み重なって起こり、原因がはっきりして
いる場合があります。
これまでの人間関係や知識によって、責任の取り方を解決できる人は「心」が強い人で乗
り越えられと思いますが、解決する智慧が無い人の場合、苦しみの持ち時間が多くて「死
にたいという気持ち」を長く引きずってしまうでしょう。
同じような条件の苦しみを背負った人が2人いても、乗り越える人と「死にたい」という
人がいるのは、案外、世の中においての正しい「知」の部分の選択の力が足りないのも原
因があるかもしれません。
例えば、経済的問題では、会社経営で借金がかさんで、どうしても返済できない状態にな
ったとしても救済されるセーフティネットはいくつかあり、最悪を想定した時の対処法ま
で知っていれば、悩み続ける必要はなく「心」は割り切ったせいで少しは軽くなるはずで
す。
セーフティネットの利用については、経済的に復活したら税金や社会貢献など、どこかで
お返しをする気持ちがあれば良いのではないかと思います。
それなのに、最低限のそのような知識もなく、利用することをせずに悩みを抱え、苦しみ
続けている人もいます。
問題は、「心」の苦しみを早く解決する方法を考えるべきなのです。
「心」の苦しみを長引かさないことが大事です。
死への願望の種類でもうひとつは、原因がはっきりしていなくて慢性的に「死にたい」と
いう人も昨今では、かなり多くなっています。これを「希死念慮」と言ったりするようで
す。
言い方はどうでも良いのですが、慢性的なところが鬱病とも関わりがあるようです。
なので鬱病の人にも読んでいただき、慢性的な「死への願望」に打ち克つことが一番大事
なので、この記事ではこちらを中心に説いていきます。
慢性的に「死にたい願望」をもつ人の心の特徴
自己中心的なところが目立つ
慢性的、長い間「死にたい願望」をもっている人の「心」の特徴は、自己中心的な人が非
常に多く、自分のことを中心にした話になります。
他人のことを言う場合は、自分にされた嫌なことをよく覚えています。
それに自分が他人にしてあげたことに感謝を求める思いが強く、よく覚えているのです。
感謝がないなら自分流に解釈して、これは失敗だったと自分を責める方向へもっていきま
す。その結果、自分は他人や社会に役に立つ人間ではないと分析して、生きている価値が
ないと思い始めます。
そのうち自己卑下をするようになって、常にネガティブな思いや考えをして行動をとるよ
うになってきます。
そのような思いを長くもっていると「死にたい」という言葉が出始めるのです。
→ → → 他人からしてもらったことにいつも「ありがとう」と感謝をしよう。
他人から感謝された時も「いいえ、こちらこそありがとう」と言ってみよう。
たぶん、お互い笑顔になってポッと暖かい気持ちになれるでしょう。
この「ありがとう」の気持ちの表現を習慣化しましょう。
「愛」への欲求が強い
「愛」を誤解している人が多いです。
自分には「愛」が与えられていないと思っているのです。
「愛」が欲しいから他人から奪えないかと思っているのです。
本当の愛とは、与えきりで見返りを求めるものではありません。
与えたら与えっきりで、感謝を求めることもダメです。その人にとって良いと思うことを
したら、後は信じて良くなる、幸せになることを願うことが「愛」なのです。
与えたから与えてというのは、ビジネスのように50–50な関係で
「愛」ではないからです。
→ → → 見返りを求めない「愛」は、すでに「大きな愛」が与えられているのです。
そのことに気がついている人は、「愛」を与えたら自然に感謝をしています。
与えられての「感謝」は当たり前で、より素晴らしいのは与えた方が「感謝」をする
ことです。
他人や会社に認められたいという欲求
仕事を完璧にこなして、他人や会社に認められたい、ほめられたいと言う思いが強いので
すが、劣等感の裏返し的なところがあります。
これも結局は、「愛」がほしいという受け身側の心理です。
→ → → 仕事の第一は、完璧性を求めているものではありません。
仕事には、どれだけ「愛」を注ぎ込んだかが重要なのです。そこから生まれる付加価値に
顧客は満足するのです。
他人や自分自身を許すことができない
いつまでも一つのことに拘って生きています。
他人が自分に対してこういう嫌なことをしたとか、自分が人に嫌なことをしたことがあっ
て、それをずっと根にもっているのです。
いつまで経ってもその事が頭から離れない状態で、他の良いことがあってもその事が許せ
ないのです。
他人や自分自身のすべてが悪いのではないのですが、その一部が悪ければすべてが悪く思
えてきます。全部悪いと言ってしまうのです。
これらは自分の「心」をグルグルに鎖で縛った状態なのです。とても可哀想で自分自身で
不幸を抱きしめていると言えます。
→ → → 本当は「心」とはもっと自由で、自分の「心」の王様は自分自身であり、他
人ではありません。鎖をほどくのも縛るのも自由なのです。
客観的に自分自身を観る目が足りない
自己中心的な思いや考えに陥っているので、他人の思いや考えを気遣い、素直に受け止め
ることができないでいます。
他人の思いや考えをすべて自分自身の「心」のフィルタにかけてネガティブな方をわざわ
ざ選択しています。
→ → → 他人から自分自身がどういう風に観えているのかを正確に掴むことが客観的
に観るといいます。霊的には、自分自身の上の方から観ている守護霊の気持ちを汲み取っ
ていくことが大事になります。これができれば理想的です。なぜなら、自分自身の事をよ
く知っているからです。
「心」の中が雑然とした状態をキープしている
「心」の中にあれやこれやと悩みや迷いを詰め込み過ぎて雑然としている状態です。
部屋が散らかっているのに、汚れ物やいらないものまで、臭い物に蓋ではないですが
収納庫にもとりあえず詰め込んでいる感じです。ようするに整理ベタなのです。
→ → → 断捨離という言葉がありますが、「心」の中を断捨離することをオススメし
ます。いらない物はすべて川に流す感じで、「心」の中に溜めておかないことです。
何でもかんでも溜めておくと、そのうちそれが発酵して臭いの元になります。
そうなれば、良いものにも臭いが付いて、どれが良いものなのか解らなくなり
ます。そうして「心」に悩みや迷いが起きてくるからです。
だから、「心」の中の断捨離と整理整頓は大事です。
生きている意味がわからない、生きる希望を失う
人の役にたっていないと思い始めると、生きている意味を見いだせなくなり生きる希望が失せ
てしまうようになります。
→ → → 実は人間の本質が人のために尽くすことだから、人の役にたっていない自分に不
甲斐なさを感じるのです。これはすべての人に共通、平等にある感情なのです。
だから、こういう気持ちになることはある意味、重要なことに気がついたことでもあるので
す。これをネガティブに捉えるのではなく、良い傾向として自分自身を見つめて考える時期が
来たのだと思うことです。
今まで、自分自身はこうだったと思うことは正しいとは限らないのです。
本当の「自分らしさ」を発見すると幸福感を感じるのです。
「心」の奥に本当の自分自身がまだ眠っていて、目覚めていないだけなのです。
だから、世間に迎合しながら自分らしくないところで、頑張っている自分を本当の自分と思っ
ていたから、生きている意味も生きる希望を失うことになるのです。
慢性的に死への願望がある
慢性的に「死にたい」と自分に言い聞かせている場合があります。
死への願望は、長くもつと本当に抜け出すことが難しくなります。
「心」がその方向へ引っ張られる感じがして、自分の思いや考えとは裏腹な行動をとって
しまうことになってきます。そうなると危ないのです。
→ → → 数ヶ月以上続くようなら、霊的な原因が疑われます。
霊的なところでは、「死にたい」という言葉を察知して手助けしようとする霊がいるから
です。その霊は、過去に「死にたい」と言って自殺をしたり、死を急ぐことをしたりした
人が地獄に落ちていて苦しみから抜け出したいとモガイているのです。
唯一苦しみから抜け出す瞬間が、同じような苦しみをもった地上に生きている人間の
「心」に波長が合った時で、それを「波長同通の法則」と言います。
そうなれば、地上の人間の「心」の中で、地獄に一本のロープが垂れ下がるようになって
きます。そのロープを伝って地獄から地上のその本人に取り憑いてしまうのです。
地獄では孤独の中、苦しみから解放されたいので「死にたい」と言っている人間を死に追
いやって地獄の居場所に仲間を増やしたいのです。
「死にたい」という言葉がキーワードになってよからぬ霊を呼びつけているのです。
まさに自分で地獄の霊に電話をかけている状態で、こうなると、本当に危険なのです。
鬱病の場合も同じような霊的原因が考えられます。
このような霊的な原因については、特に宗教や哲学が説き、対処する必要があるのですが
現代の唯物主義の科学や医学では、霊的な原因は蚊帳の外にあって残念ながら証明ができ
るものしか信じられていません。
しかし、精神的に興奮状態が続き「死にたい」気持ちが強い場合は、精神安定剤や
抗うつ剤などの薬も心を落ち着かせるには必要ではあります。
その後に宗教、哲学、心理学的な方面から霊的原因になっている「心」の問題を瞑想や会
話をとおして解消していくことが、治療に繋がっていきます。
心の特徴と対処する考え方のまとめ
以上、慢性的に「死にたい願望」をもつ人の心の特徴と対処する考え方を個別に示し
ました。
全体的には「愛」のベクトルが自分に向いていないことに対する不満が強いのです。
それが自己中心的な考えになり、他人から愛されたい、ほめられたいという愛の欠乏症に
なっているのです。
その愛の欠乏症は、水を飲んでも飲んでも喉が渇いている状態で、いつまでたっても潤え
ることはありません。「愛」のベクトルの向いている方向が間違っているからです。
死にたい気持ちに打ち克つ方法
1. 一番簡単な「愛」の表現は、「感謝」です。感謝は求めるのではなく、自分の方から
・・努めてください。
・・「ありがとう」「いいえどういたしまして、こちらこそありがとう」
2. 「この世」に生きていることが、すでに神から愛されているのです。
・・なぜなら自由に生きることを許されているからです。ただし、社会的責任は伴いま
・・す。
3. 「心」の王国の王様は自分自身です。「心」すなわち自分自身のことで、不幸を抱き
・・しめるも幸福を感じるも自分次第なのです。自分の「心」の王国は、どちらにも簡単
・・に変えることはできますが、他人の「心」の王国は簡単に変えることはできないので
・・す。
4. 「心」の中の整理整頓を心掛けて、思い切って断捨離してみよう。
・・執着している問題があれば、小さいところからひとつひとつ解決して消し込んで行きまし
・・ょう。心の中はシンプルを心掛けるようにすると良いです。
5. これまで目立って大きいことではなくても、仕事でも何でも小さな成功体験をしたこ
・・とを思い出して、それを自信に変えることです。
・・自分の良いところを思い出して、紙に書き出すのも良いでしょう。
6. こうでなければならないという拘った気持ちを解放させることも大事です。
・・仕事でも勉強でも一生懸命やるだけやったら結果を焦らないこと、何とかなると後は
・・天に任せて信じる気持ちが必要です。もし、結果がついてこなかった時は、まだ自分
・・にはそのタイミングがきていなかったと言い聞かせて、再チャレンジすれば良いので
・・す。
7. いつも自分自身を上の方から観ている存在がいます。
・・一段高いところから観た客観的なアドバイスを与えようとしているのですが、受けて
・・の「心」の受信機の周波数が合っていないのです。周波数を合わせるにはポジティブ
・・思考になる必要があります。ネガティブ思考をし続けると守護霊ではない方に周波数
・・が合うことになってしまうので気をつけましょう。
8. 今まで本当に自分らしく生きていましたか? もし、そうであれば幸福感を味わっている
・・はずです。自分らしく生きていないから、生きる希望を失うのです。
・・自分らしさを発見するには、「心」を見つめる時間を取ることが必要です。
・・リラックスして瞑想する時間を習慣化してみてください。